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失楽天掲載!「誘惑シャープアイズ」

失楽天が電子に移行!というなかなかショッキングなニュースがありましたが皆様如何お過ごしでしょうか。電子になる事で隔月から毎月になるので、色んな作家さんの作品を読める機会が増える、と前向きも捉えることが出来るでしょう。ここでは言えませんが、我々作家側にもこの変革で影響を受ける部分もありますので、今後失楽天がどう変化していくのか内側から見守っていきたい所です。


というわけで、今月発売されている失楽天が最後の紙媒体隔月誌なわけですが、そこに滑り込みで私の作品も載っております。「誘惑シャープアイズ」…タイトルからして目が関わってきてそうですが、今回はどんなお話なのか?


夜のバス停留所で泥酔し眠りこけるおっさん。その隣には、スタイル抜群な女の子が。おっさんはムラムラっときたのか、女の子に手を出します。


ヒロインの九尾華夜(くのお かよ)。

メカクレ女子かな?(すっとぼけ)


足だの胸だのを触り出して、いよいよ犯罪行為になってきます。そんな中暗がりでよく見えなかった女の子の顔。密着してよく見てみると…?


ギロリッ

とまあ、漫画のジャンル違うじゃんってレベルの鋭い眼光!おっさんはビビッて逃げ出そうとします。それはそう、誰だってそう。

しかし女の子はおっさんに回り込んで逃がしません。さらに「私を襲わないと通報します!!」と意味の分からない事を言うじゃありませんか。おっさんは恐怖しながらも、女の子の指示に従って淫行をさせられるんですが…果たしてどういう事情なのか?そしてちゃんと女の子が満足できるように襲えるのか?それは是非本編で確認してみてください!


今回のお話のあらすじはこんな感じなのですが、今までの南乃作品と比べて少し毛色の変わった内容になっていると思います。主にプレイ内容が。そのせいで自分としても新鮮な気持ちで作品を描けたので、思い入れの強い一本になってます。このお話を描いた事で「目隠しプレイ」という新たな性癖を開拓できましたしね!


今回のお話のメイン要素である「目隠し」。今までエロ漫画のキャラは目を描いてなんぼ!って思っていただけに、目の表情を封じてもエロいものを描けるって気づけたのは大きかった。今ならニーアの2Bでヌける。


さてここから裏話的なものを書いていくんですが、まずはヒロインのデザイン。

まーーーーーーー私の事を長年追って下さってる方々は「またやったなコイツ!」って思った事でしょう。南乃さざん、エロ漫画に藤田要素を入れがち。あくまで藤田風、って描き方ですが、ヒロインの眼がもう例の大妖怪っぽい。なんだったら苗字も「九尾」ですからね。完全にモチーフにしてます。

やはり自分にとって藤田キャラの眼って、いつまでも特別な存在なのです。隙あらば真似したくなっちゃうんですよね。最近ラクガキでもあまり描いてなかったから、だったら原稿で描いちまえっていうワガママの極み。最初デザイン案やネームでこの子を描いた時、流石に通らないかな…と思ってたんですが、意外とすんなり編集部のOKが出て肩透かしくらいました。

これで性格まで狡猾な女狐なら完全にあの御方じゃん、ってなるんですが、そこはご安心ください。眼つきが大妖怪なだけの世間知らずな良い子です。「私を襲え」って言う理由もどこかズレてますので、その辺を愛おしく思って貰いつつヌいて下されば幸いです。


次は完全に裏話も裏話なんですが。このお話が完成に至るまでに、竿役のおっさんの設定が結構変わっています。

沢田繁二(さわだ はんじ)。

今はただの競馬に傾倒する酔っ払いだが…?


このおっさん、実は最初は酔っ払いではなく痴漢の常習犯という設定でした。闇夜に紛れて女性を襲う卑劣漢。ある夜に目標に定めた女の子を襲うも、その眼つきが凄くて…というのが最初期案の導入だったのです。

私としては犯罪者が風変わりな女の子に付き合わされてエッチするっていう、どこか滑稽な関係性を描きたかったので痴漢魔に設定したわけです。犯罪してるんだけど罪悪感が薄れる内容にしたかったんですね。

しかしこれが編集チェック入りまして。痴漢魔はマズいと言われてしまったのです。

「ええ…?電車で痴漢ものとかいっぱい世にはあるじゃん。なんでコレは駄目なんだ…?」と思い、その理由を詳しく訊いてみると。


担「いやー、最近…有名な漫画の原作者が痴漢で捕まったじゃないですか。その人も連続してやってたっていうし…だから痴漢常習犯っていう設定は波風立つんじゃないかと」


私「あーーーーーーーーーーー………そーーーーいう……ねーーーーー…?」


まぁ……漫画業界に興味がある方でしたら、かの事件はまだ記憶に新しいとは思いますが。そこに関して配慮したらどうか、との事だったのです。正直酔っ払いだろうが常習犯だろうがヤる事には変わりないんで、気にし過ぎじゃないか?とも思ったのですが。こうやって会社とやり取りしつつ作品を世に出す以上、双方に少しでもリスクがない手法を取るべきだとも思います。

そんなわけで、私が当初思い描いていたものとは変わってしまいましたが、編集側の要望を受けおっさんはただの酔っ払いへと転生したのでした。まさかあの事件が自分の作品にこんな形で影響を与えてくるとは。もう全然遠い世界の話だと思ってましたからね…。


さらにおっさんについて言うと、オチも当初のものと変わっています。ネタバレになっちゃいますが、この話のオチで「おっさんは華夜ちゃんの友人にボコボコにされた」…とナレーションが入ります。これ、初期案では「おっさんは逮捕された」になってました。


華夜ちゃんが襲えっていうから襲った、という合意の上で痴漢行為をする今回のお話。言ってしまえばおっさんは得しかしてないんですよね。私は自分に都合の良いエッチを展開する男主人公には、それなりの代償を払わせるべきだという信念を持っております。同人誌の主人公なんかにはそれがより顕著に出てると思うんですが、最後に痛い目遭わせないとフェアじゃねぇ、と思ってしまうわけです。

なので今回のおっさんにも、無垢な少女に付け込んだ分痛い目を見て貰おうと思い、逮捕というオチを用意してました。元々が犯罪者という設定でしたし、それぐらいの罰を与えて当然であると。

しかしここにも編集部チェックが入りまして、「罰が重くて読後感が良くないのでは…」と言われてしまいました。

まぁ確かにここまでコミカルに描いてきた所に、最後で逮捕ドーン、と来るのは重いかもとは思いました。しかしブラックジョーク的に楽しんで貰えないかなぁ?とも考えてたんで、完成間際までオチの変更には悩んでた気がします。結局、読む人の読後感を優先する、という方針で固め、逮捕から友人による私刑へのランクダウンを決定しました。こんな感じで立て続けに設定やオチが変更されていったんで、作者としてもこの話には大分振り回された印象です。まあ新たな性癖に目覚めさせてくれたり、藤田要素入れてキャッキャできたりと良い事も多かったんですけどね。


そんなわけで、今回の漫画執筆で得た教訓は…


犯罪ネタには手を出さない!!


です。もう色々と配慮しなきゃならないし、面倒くさい!!しばらく題材にする気も起きません。やっぱりフィクションの世界だろうと犯罪に関わる事はしないに越したことはないですねぇ。

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